様々な加工方法

様々な加工方法

弊社はサイドシール加工という加工方法で、OPP袋を製造しております

実は様々な加工方法があり代表的なものから、あまり一般では無いものまでご紹介させていただきます。

テープ付け加工

テープが無いと、内封物を入れたときに、別途、テープを用意しなければなりません。その手間を省く為に、最初からテープを付ける加工をいたします。

テープの種類はお客様のご要望に合わせて、数種類のテープを用意しています。
中身に合わせて提案させて頂きますので、メールまたはお電話にてお問い合わせ下さい。

ヘッダー加工

袋上部にヘッダーと呼ばれる合成紙を入れ、吊り下げた時に袋が裂けるのを防ぎます。同時に穴あけ加工を施すことで、吊り下げ用の袋にし、多くの商品を並べることが出来ます。
ヘッダーの種類は白色と透明色があります。
ヘッダーの幅15mm~60mmまで5mm刻みで加工することができます。

吊り下げ用穴空け加工

吊り下げて商品を並べる為に3mm~12mmの丸穴を空ける加工です。
OPP袋の場合中に入れる物の重さによっては、台紙を入れて補強しなければならない場合があります。

その他の穴空け加工
●穴の種類
丸穴3φ、5φ、6φ、8φ、10φ、12φ 30φ、32φ

・小判型の穴 縦×横20×60
・飛行機穴(飛行機を正面から見た時に形に似ています)縦×横10×28、10×30、10×33
・三角穴(穴の上部が三角形になっています)縦×横12×32

吊り下げ用以外にも、袋に入った空気によって嵩張ってしまう場合は5mm程度の穴を空けて、空気を抜くための空気穴を空けることも多くあります。

ミシン目加工

OPP袋の横方向にミシン目を入れることで、簡単に開くことができます。
テープ付きの袋の場合フタ部分にミシン目を入れることで商品を取り出すとき接着面が商品に付くのを防ぎます。
底部分に入れることにより簡単に手で開封することができます。

ガゼット(マチ付)加工

袋の底部分に折り返し部分(マチ)を付ける事によって、厚みのある物を入れることができます。

例)厚みのあるカタログなど

マチがない場合はOPP 袋の特性上、裂ける場合があります。
サイドシール加工は、タテ方向については裂けやすい為、ぴったりのサイズよりも幾分余裕をもったサイズをご用命下さい。

変形ヘッダー加工

厚みのある商品を袋に入れる為には商品幅より長めに設定しなければ商品が入りません。 上記の場合変形ヘッダー加工をしないと商品はヘッダー部分より小さくなり、図①のような形になります。
それを防ぐために初めからヘッダー部分を短くしておき、商品を入れた時図②のような形になります。

吊り下げて商品を並べる場合変形ヘッダー加工を行っていない商品に比べて10~20%場所の節約になり、その分多く商品を並べることができます。

このように様々な加工方法を行うことによって、お客様の細かなご要望に対応しております。

また、ご紹介した加工方法は、組み合わせることも可能です。

どのような内封物が入って、またどのような課題があるのか、お問い合わせいただければ、これまでの経験や実績から、最適な方法をご提案させていただきますので、お気軽にこちらから、お問い合わせください

機能性フィルム紹介

機能性フィルムとは

こんにちは。

奈良県でOPP袋を製造している会社でWEBの管理をしている杉本です。

自社のブログからパッケージについて有益な情報を発信しております。

今回は「機能性フィルム」についての情報発信です。

OPP袋には一般的に使用されていますが、同じような透明の袋でも、その素材自体に様々な機能を付加したフィルムが存在します。

防曇(ボードン)

袋の内面または両面に水気による曇りや水滴を防ぐフィルムです。
野菜や果物によく使われています。
落ちてきた水滴により変色や腐敗などを起こすので、防曇性のある袋を使用します。

見た目では防曇加工かそうでないかを判断することは難しく、重ねて少し色がついている程度の違いしかありません。

その分、通常の透明な袋として使用でき、野菜の持つ新鮮さをしっかりとお客様に伝えることができます。

また、別にシールを貼ることによって、生産者の情報を表示することっもできます。

鮮度保持フィルム

防曇性を持ちながら樹脂の組み合わせにより生鮮食品の鮮度を保つフィルムです。葉物野菜など、しおれてしまうと、見た目が悪くなり、お客様が手に取る機会を逃してしまう等の用途で使用されています。

こちらも透明な袋で、見た目の変化はありませんが、機会損失を損なわないように使用されます。

アルミ蒸着フィルム

フィルム表面にアルミニウムを真空蒸着させたフィルムです。
防湿性、遮光性に優れたフィルムです。
日光に当てると劣化する製品などに使われています。
サイドシール加工の場合、単体では使用されず、OPPフィルムとラミネート加工(貼り合わせ)をすることが一般的です。

また、食品に使用されることも多く、例えば、ポテトチップスの中を見てもらうと、アルミ色になっていますが、そう言ったものも、アルミ蒸着フィルムを使用しております。

マットOPP

艶消し加工を施したOPPフィルムです。使い捨ての歯ブラシや使い捨てのコーム(櫛)などに使われています。中身が見えにくいので、高級感を出す場合などにも使われます。

無静防フィルム

通常のOPPには静電気防止処理が施されていますが、繊維類を入れた時油と反応して汚れたように見える時があります。それを防ぐためにあえて静電気防止処理を施していないOPPフィルムです。
主に衣類や靴下の袋に使われます。

この他にもたくさんの機能性を持たせたフィルムがあります。また、ほとんどは見た目では判断するのが困難のため、知らず知らずのうちに使っている場合もあります。

その他加工方法と一緒にこちらにも一覧で記載しております。

また用途や課題をおっしゃっていただければ、最適な袋や包装資材をご提案もさせていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

OPPとは

OPPとは

 

奈良県でOPP袋を製造している会社でWEBの管理をしている杉本です。

自社のブログからパッケージについて有益な情報を発信しております。

今回は「OPPそのものに」についての情報発信です。

早速ですが、OPP(Oriented Polypropylene)の略称のことで頭文字を取ってOPPと表記されます。
配向ポリプロピレンと訳します。

配向とはあまり聞き慣れない言葉で化学用語ですが、もっとわかりやすい表現をするならば、業界では「2軸延伸ポリプロピレン」と訳した方がわかりやすいかもしれません。

基材となるフィルムを縦と横方向に伸ばして製造するため、このように呼ばれます。

延伸を行うことによってフィルムの機能を向上させ、無延伸のフィルムと比べて、耐寒耐性や透明性が向上します。

PP(ポリプロピレン)はナフサを原料としたプラスチックの一種でPPという表記になります。国内では、PE(ポリエチレン)の次に使用料が多い一般的な素材です。

包装材料としてのOPP

DM用袋や、商品を梱包している包装資材として使われています。
OPP袋自体は透明なので、中身を見せたい時には透明なままで使われていますが、印刷加工を施すことによって、商品の説明や使い方を表示出来ます。他との違いをアピールする事によって、商品の売り上げに貢献しています。

食品などでガスバリア性を高めたい場合はナイロンなどを貼り合わせ(ラミネート加工)PPフィルム単体では得られない機能を持たすことも出来ます。

環境への適応

プラスチックを燃やすと有害な物質が出るというのは間違いです。その昔、ダイオキシンが話題となりましたが、ダイオキシンは塩化ビニルを燃やすと発生します。
今でも、燃やすと環境に良くないと考えている方がいますが、単層のポリプロピレンを燃やしても、有毒なガスが発生することはありません。
しかし、有害なガスが発生しないからと言ってむやみに燃やすこともCo2を増やす原因となります。

その他の使用用途

家庭用品としての容器や、建築建設資材、スポーツ用品、繊維など、生活に関わるものを始め様々な用途に使用されています。
酸やアルカリなど多くの薬品に対して侵されないという耐薬品性に優れています。

ポリプロピレンの使用例

射出成型のプラスチック製品
加工が容易く、人体に影響が極めて少ないため、乳児用のお皿などにも使われています。

不織布

不織布は布という漢字が使われている事から、布製品と思いがちですが、実際にはプラスチックを糸状にしたもので、材質はPPです。
不織布は繊維になっているため空気を通すので、マスク等に使われています。