2026/01/09

CPP袋とOPP袋の違いを徹底解説!選び方のポイント

包装資材を選ぶ際に「CPP袋とOPP袋はどう違うの?」と悩んでいませんか。両者は見た目が似ている透明袋ですが、製造方法や特性が大きく異なります。本記事では、CPP袋とOPP袋の違いを製造方法から用途まで詳しく解説します。それぞれの特徴を理解すれば、商品の梱包や配送に最適な包装資材を選べるようになります。透明度重視か、強度重視か—あなたのニーズに合った透明袋を見つけましょう。

CPP袋とOPP袋の基本的な違い

CPP袋とOPP袋は、どちらもポリプロピレンを原料とする透明な包装資材です。しかし、製造方法の違いにより、見た目や触り心地、機能性が異なります。ここでは、両者の基本的な違いを正式名称や製造工程から解説します。

OPP袋とは—二軸延伸ポリプロピレンの特徴

OPP袋の「OPP」は、「Oriented Polypropylene(オリエンテッドポリプロピレン)」の略称で、日本語では「二軸延伸ポリプロピレン」と呼ばれます。「オリエンテッド」とは「方向づけられた」という意味です。

製造工程では、ポリプロピレン樹脂を縦と横の2方向(二軸)に引っ張って延伸し、熱を加えて固定します。この工程により、フィルムの分子構造が整い、高い透明度と強度が生まれます。延伸することでフィルムにコシが生まれ、パリッとした質感が特徴です。

触ってみると、パリパリとした硬めの感触があり、光沢があります。透明度が非常に高いため、中に入れた商品の色や形をそのまま美しく見せられます。花屋さんのラッピングやケーキの周りのフィルム、アパレル商品の個包装など、私たちの身近なところで使われている包装資材といえます。

CPP袋とは—無延伸ポリプロピレンの特徴

CPP袋の「CPP」は、「Cast Polypropylene(キャストポリプロピレン)」の略称で、日本語では「無延伸ポリプロピレン」と呼ばれます。「キャスト」とは「鋳造する」という意味があり、溶融した樹脂を冷却ロールで固化させて製造する方法です。

OPP袋が縦横に引っ張って延伸するのに対し、CPP袋はポリプロピレンを延伸せずにそのまま成型したフィルムです。延伸していないため、引っ張ると伸びる性質があります。触ってみると、ツルツルとした滑らかで柔らかい感触があり、OPP袋に比べて若干透明度は劣りますが、それでも十分な透明性を持っているのが特徴です。

無延伸フィルムは柔軟性があるため、引き裂きに強く、袋が裂けにくいというメリットがあります。重量のあるカタログやパンフレット、厚みのある冊子などを入れる透明袋として使われています。また、ヒートシール性(熱接着性)が高く、ラミネート加工の接着層としても広く利用されています。

製造方法の違いが生む特性の差

OPP袋とCPP袋の最も大きな違いは、「延伸するかしないか」という製造方法にあります。この違いが、両者の特性に大きな影響を与えています。

OPPフィルムは、フラット法逐次二軸延伸プロセスと呼ばれる製造方法で作られます。まず、フラットな状態で製膜されたフィルムを縦方向に延伸し、その後テンターと呼ばれる幅出し機で横方向に延伸します。縦横の二軸に延伸することで、フィルムの分子が規則正しく配列され、高い透明度と剛性が生まれる仕組みです。

一方、CPPフィルムは、押出機からT型のダイを通して溶融した樹脂を押し出し、冷却ロールで急速に冷やして固化させます。延伸工程がないため、製造工程がシンプルで、柔軟性のあるフィルムができあがります。

延伸されたOPPフィルムは分子が配向結晶化しているため、引っ張っても伸びにくく、衝撃に強い特性があります。しかし、切れ目から裂けやすいという弱点も存在します。無延伸のCPPフィルムは結晶性が低く柔らかいため、引っ張ると伸び、裂けにくいという特性を持っています。

OPP袋の特徴とメリット・デメリット

OPP袋は高い透明度とパリッとした質感が特徴の包装資材です。商品を美しく見せる効果があり、幅広い用途で使われています。ここでは、OPP袋の具体的なメリットとデメリットを解説します。

OPP袋のメリット—透明度と印刷適性の高さ

OPP袋の最大のメリットは、透明度の高さです。二軸延伸により分子構造が整っているため、非常にクリアで光沢のある仕上がりになります。この高い透明度により、中に入れた商品の色や形をそのまま美しく見せることが可能です。店舗での商品陳列や、ダイレクトメールの送付において、中身が見えることで受け取った人の興味を引きやすくなります。

印刷適性の高さも大きなメリットといえます。OPPフィルムは表面が滑らかで平滑性が高いため、印刷インクの乗りや発色が良好です。紙と同じようにきれいに印刷できます。微細な濃淡の表現も可能で、デザイン性の高い包装袋を作れます。グラビア印刷を施すことで、ブランドロゴや商品情報を鮮明に表示でき、商品価値を高めることができます。

防湿性・耐水性に優れている点も見逃せません。OPPフィルムは水蒸気透過率が低く、湿気の影響を受けにくい特性があります。おせんべいやおかきなどの乾燥食品、湿気を嫌うお菓子の個包装に最適です。雨の日や湿度の高い環境でも安心して使用できます。

また、フィルムにコシがあり、しわになりにくいという特性もあります。引っ張ってもほとんど伸びず、形状を保ちやすいため、商品を美しく包むことが可能です。衝撃に対しても比較的強く、フリマサイトでの発送用として使用すると清潔感や高級感を演出できます。

比較的短納期で低価格に製作できる点も、ビジネスシーンでは重要なメリットです。製造工程が確立されており、コストパフォーマンスに優れた包装資材として広く採用されています。

OPP袋のデメリット—引き裂き強度の弱さ

OPP袋の最大のデメリットは、引き裂きに弱いという点です。二軸延伸により分子が配向しているため、一度切れ目が入ると、その方向に沿って裂けやすい性質があります。特に、袋の両サイドを熱刃で溶断してシールしたサイドシール袋では、シール部分から裂けやすくなる傾向があります。

このため、重量のある商品を入れたり、角が尖った商品を入れたりすると、袋が裂けてしまうリスクがあります。カタログや書籍など重いものを入れる場合や、強い衝撃が加わる可能性がある場合には不向きです。

ガスバリア性が低い点もデメリットの一つといえます。酸素や二酸化炭素などのガス透過性が高いため、長期保存が必要な食品や、酸化しやすい商品の包装には向きません。ガスバリア性が必要な場合は、ポリ塩化ビニリデンをコートしたK-OPPフィルムを使用するなどの工夫が必要です。

耐寒性にも注意が必要です。低温環境下では材質が硬くなり、衝撃に弱くなる可能性があります。寒冷地での使用や冬季の屋外での使用には注意しましょう。ただし、一般的な室温環境であれば問題なく使用できます。

OPP袋が向いている用途と商品

OPP袋の特性を活かせる用途は多岐にわたります。まず、軽量なダイレクトメールやパンフレットのフィルム封筒として最適です。透明度が高いため、受取人が中身を確認しやすく、開封率の向上が期待できます。

アパレル製品や雑貨の個包装にも適しています。衣類、靴下、タオルなどの商品を美しく見せながら、防湿性により品質を保護できます。店舗での陳列時に商品の魅力をそのまま伝えられるため、販促効果も期待できるでしょう。

文房具や小物類の包装にも向いています。ポストカード、写真、ボールペン、キーホルダー、アクリルスタンドなどの軽量な商品を清潔感のある状態で包装できます。トレーディングカードやゲームソフト、CD、DVDなど、薄くて軽い商品の保護にも最適です。

花のラッピングやギフト包装にも広く使われています。高い透明度と光沢により、花の美しさを引き立て、高級感を演出することが可能です。カラフルな商品をリボンとともに包めば、簡単におしゃれなギフトラッピングが完成します。

食品分野では、乾燥食品やお菓子の個包装に使用されます。おせんべい、おかき、クッキーなど、湿気を嫌う商品の包装に適しています。ケーキの周りのフィルムとしても一般的に使用されています。

CPP袋の特徴とメリット・デメリット

CPP袋は柔軟性と引き裂き強度に優れた包装資材です。重量のある商品の梱包や、衝撃が加わる環境での使用に適しています。ここでは、CPP袋のメリットとデメリットを詳しく見ていきます。

CPP袋のメリット—高い引き裂き強度と柔軟性

CPP袋の最大のメリットは、引き裂き強度の高さです。無延伸フィルムは柔軟性があり、引っ張ると伸びる性質があるため、OPP袋に比べて裂けにくい特性があります。サイドシール部分もOPP袋よりはるかに裂けにくく、重量物を入れても安心です。

この高い引き裂き強度により、厚みのあるカタログ、書籍、パンフレットなど重量のある印刷物を入れる用途に適しています。立体的な箱を入れても裂けにくいため、梱包業者にも広く採用されています。

柔軟性があり伸びる性質も大きなメリットです。袋に入れる商品の形状に柔軟に対応でき、角がある商品でも袋が裂けるリスクが低くなります。重たいダイレクトメールの発送用透明袋としても信頼性が高い包装資材といえます。

ヒートシール性の高さも特筆すべき点です。熱で接着する際の強度が高く、シール部分がしっかりと密着します。この特性を活かし、ラミネート加工の接着層(シーラント層)として広く使用されています。OPPフィルムとCPPフィルムを貼り合わせることで、両者のメリットを兼ね備えた複合フィルムを作ることが可能です。

耐熱性にも優れています。120〜130℃程度の高温に耐えられるため、レトルト食品やボイル食品の包装材として使用されます。高温レトルト用途では、CPP袋が独壇場となっています。

耐水性・耐油性も高く、水や油に対するバリア性があります。この特性を活かし、紙製のランチボックスや総菜容器の内部フィルムとして使われています。紙おしぼりの袋にも採用されており、防水性と強度の両立が評価されています。

CPP袋のデメリット—透明度と印刷適性

CPP袋のデメリットとして、OPP袋と比べると透明度がやや劣る点が挙げられます。無延伸フィルムは分子の配列が不規則なため、二軸延伸したOPPフィルムほどの高い透明度は得られません。ただし、一枚一枚を並べて見比べてようやくわかる程度の差であり、実用上は十分な透明性を持っています。

印刷適性についても、OPP袋に比べるとやや劣ります。細かいデザインや微細な濃淡の表現は、OPPフィルムほど鮮明にはできません。一般的には、1〜2色程度のシンプルな印刷に適しています。複雑なデザインや高い印刷品質が求められる場合は、OPP袋を選ぶほうが適切です。

低温環境での使用には注意が必要です。CPPフィルムは寒さに弱く、0℃前後でも異常が見られる場合があります。寒冷地での使用や冷凍保存が必要な商品の包装には不向きです。一般的には、OPPよりも低温での柔軟性を保ちやすいとされていますが、極端な低温環境では材質が硬くなり、衝撃に弱くなる可能性があります。

熱加工時にギザギザが発生しやすいという特性もあります。ヒートシールをした際に、シール部分の端が不揃いになりやすく、見た目の美しさではOPP袋に劣る場合があります。

CPP袋が向いている用途と商品

CPP袋の高い引き裂き強度を活かせる用途として、まず重量のあるカタログや書籍、パンフレットの梱包が挙げられます。数百ページある厚手のカタログでも、袋が裂けることなく安全に配送できます。

ダイレクトメールの発送用袋としても優れています。重量があり角が尖った印刷物を入れても、CPP袋なら裂けにくく、配送中のトラブルを防げます。透明度が高いため、受取人も中身を確認しやすい点も評価されています。

CD保護袋やトレーディングカードスリーブなど、中身を衝撃から守る用途にも適しています。柔軟性があるため、商品を優しく包み込み、外部からの衝撃を吸収することが可能です。

透明手提げ袋としても使用できます。CPP袋の高い引き裂き強度により、持ち手に力がかかっても袋が裂けにくく、安心して商品を持ち運べます。

食品包装では、パンや野菜(ピーマン、もやしなど)の軽包装に使われています。麺類の包装にも適しており、耐水性と強度を兼ね備えている点が評価されています。レトルト食品やボイル食品など、高温処理が必要な食品の包装にも欠かせない素材です。

紙製容器の内部フィルムとして広く採用されています。ランチボックスや総菜容器、紙おしぼりなど、耐水性・耐油性が求められる用途でCPP袋の特性が活かされています。

ラミネート加工のシーラント層としても重要な役割を果たしています。OPPフィルムとCPPフィルムを貼り合わせることで、透明度と強度を両立した複合フィルムを作れます。これにより、低コストで高機能な包装袋を製作できます。

CPP袋とOPP袋の選び方—用途別ガイド

CPP袋とOPP袋のどちらを選ぶべきかは、包装する商品の特性や使用目的によって異なります。ここでは、具体的な用途例を挙げながら、最適な包装資材の選び方を解説します。

軽量で見た目重視ならOPP袋を選ぶ

商品の見た目や美しさを重視する場合は、OPP袋が最適です。高い透明度と光沢により、商品を魅力的に見せられます。店舗での陳列時に商品の色や形をそのまま伝えられるため、販促効果が期待できます。

軽量な商品を包装する場合もOPP袋が適しています。100g以下の軽い商品であれば、OPP袋の引き裂き強度でも十分に対応可能です。文房具、小物雑貨、アクセサリー、化粧品など、軽量で見た目が重要な商品にはOPP袋を選びましょう。

印刷品質を重視する場合もOPP袋が有利です。ブランドロゴや商品情報を鮮明に印刷したい場合、微細なデザインを美しく表現したい場合は、印刷適性の高いOPP袋を選ぶことをおすすめします。

ダイレクトメールで開封率を高めたい場合も、透明度の高いOPP袋が効果的です。中身が見えることで受取人の興味を引き、開封してもらえる可能性が高まります。

重量物や強度重視ならCPP袋を選ぶ

商品の重量が100gを超える場合、または強度を重視する場合はCPP袋を選びましょう。引き裂き強度が高いため、重量のあるカタログ、書籍、厚手のパンフレットなども安心して包装できます。

角がある商品や立体的な商品を包装する場合もCPP袋が適しています。柔軟性があり伸びる性質により、商品の形状に合わせて袋が変形し、裂けるリスクが低くなります。

配送中に衝撃が加わる可能性が高い場合も、CPP袋の方が安全です。梱包業者が重量物の配送用にCPP袋を採用しているのは、その高い信頼性からです。

レトルト食品やボイル食品など、高温処理が必要な商品の包装には、耐熱性に優れたCPP袋が必須です。120〜130℃の高温に耐えられるため、安全に使用できます。

耐水性・耐油性が求められる用途でも、CPP袋が有利です。紙製容器の内部フィルムや、水分や油分を含む商品の包装には、CPP袋を選ぶことをおすすめします。

株式会社スギモトのオーダーメイド包装資材

株式会社スギモトでは、お客様のニーズに合わせたオーダーメイドのOPP袋・CPP袋を製造しています。商品の特性や用途に応じて、最適な包装資材をご提案します。

小ロットから大ロットまで柔軟に対応できる点が強みです。試作品の包装や限定商品の販売など、少量から始めたい場合でも安心してご依頼いただけます。大量生産が必要な場合も、生産プロセスを効率化し、コストを抑えながら高品質な製品を提供いたします。

サイズ・厚み・デザイン・印刷方法を細かくカスタマイズできます。商品のサイズに合わせた袋を作ることで、無駄のない包装が実現し、コスト削減にもつながります。厚みの調整により、商品の重量や求める強度に最適な包装資材を製作可能です。

印刷付き包装袋の製作にも対応しています。ブランドロゴや商品情報を印刷することで、商品価値を高め、ブランドイメージを向上させられます。OPPフィルムの高い印刷適性を活かし、美しい仕上がりの包装袋を提供します。

環境配慮型素材を使用した包装袋もご用意しています。持続可能な社会の実現に向けて、環境負荷の少ない包装資材の開発に力を入れています。企業の環境方針に合わせた包装ソリューションをご提案いたします。

熟練技術者による丁寧な仕上げと、高品質・納期・コストのバランスを意識した提案により、お客様の満足度向上を目指しています。包装資材でお悩みの際は、ぜひ株式会社スギモトにご相談ください。

まとめ

CPP袋とOPP袋は、どちらもポリプロピレンを原料とする透明な包装資材ですが、製造方法の違いにより特性が大きく異なります。OPP袋は縦横に延伸することで高い透明度と印刷適性を持ち、商品を美しく見せたい場合に最適です。一方、CPP袋は無延伸で製造されるため引き裂き強度と柔軟性に優れ、重量のある商品や衝撃が加わる環境での使用に向いています。

用途に合わせて適切な包装資材を選ぶことで、商品の価値を高め、配送時のトラブルも防げます。軽量で見た目を重視する商品にはOPP袋、重量物や強度を重視する商品にはCPP袋を選びましょう。株式会社スギモトでは、小ロットから対応可能なオーダーメイドの包装資材を提供しており、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案します。