OPP袋の環境問題

PP(ポリプロピレン)を原料とした、プラスチックフィルムの事で、安価で加工性が高いので、国内を始め全世界でもよく使われているプラスチック素材です。

 

上記の安価で、加工性が高い事に注目し、また伸ばすことによって、透明性も増すことから、ガラスや紙に変わり、包装資材として使われるようになりました。

実はその歴史はとても浅く、ほんの50年前ではほとんど使用されていませんが、たった50年で包装資材だけでなく、様々な製品にPPが使われるようになりました。

 

OPP袋には様々な形があり、

通常の下から商品を入れるタイプの袋で、テープがついているもの、穴をあける事によって吊り下げのディスプレイを可能にします。

 

ほかにも、入り口を上部に持ってくることによって商品の落下を防ぐ事が出来るタイプや、厚みがあるものを入れるマチ付きタイプなど、用途によってさまざまな

 

 

 

特に包装資材では加工性が高いというのも必要ですが、単価が安い事に注目されていて、紙の資材にはない透明性と併せて紙からPPに切り替えが急速に進みました。

 

昨今ではプラスチックが海洋汚染を引き起こすという事で、消費量を抑える活動だけでなく。リサイクルや分解されて最終的には土に還るプラスチックも開発されていますが、やはり、価格が高い事が原因でそこまで導入が進んでおりません。

しかし、もっと普及すれば必ず価格も下がり、一般的に使用される素材となっていると思います。

この50年で急速に普及したプラスチックと同じように、現在ではプラスチックを使わない事よりもどう向き合っていくかが重要ではないか思います。

 

環境を抜きにしては行けませんが、口に入れても大丈夫な素材は決して多くなく、それだけ安定性と経済性が両立しているプラスチックに変わる素材を見つける事はなかなか難しいです。

 

この問題は簡単に解決できるものではなく、社会の発展とプラスチックに限らず公害はある程度は比例してしまう事は昔の日本でも同様の事が言えると思います。

 

それらを、企業の努力や、技術革新によって解決してきたので、今回の問題も必ず解決できるではと思います。

 

 

 

OPP袋の印刷方法

こんにちは、奈良県でOPP袋の加工を主力事業にしています。株式会社スギモトです。

パッケージやOPPについての情報発信をおこなっており、本日は「OPP袋の印刷方法について」です。

 

弊社で扱っているOPP袋では通常の透明の他に印刷加工を施すことによって、さらにオリジナル性の高いOPP袋を作成することが出来ます。

 

オリジナルのOPP袋は商品の差別化や、ブランドの認識に役に立ってくれます。

 

印刷加工は弊社では外注となってしまいますので、どうしても、対応力の面で、一貫生産を行っているところには劣ってしまいますが、その分、専門的に行っているので様々な知識やノウハウがございます。

 

フィルム印刷でよく使われている方法がグラビア印刷という方法で、グラビア版を作り薄い溝を彫ることで、インクをフィルムに乗せていきます。

 

この版下は一色につき一本必要になり、どうしてもフルカラーですと、版下代だけでかなりの金額が必要になってきます。

 

その分、見た目にこだわり、他の商品との差別化を行う場合には有効な印刷方法となっております。

グラビア印刷のもう一つのメリットは大量に必要な場合ですと、一枚あたりのコストが低いということです。

 

初期投資こそ、必要ですがその後の印刷代(インクや加工費)を考えても、十分にコストパフォーマンスが良い印刷方法となっています。

 

他にも少量でフルカラー印刷を行う場合には、デジタル印刷機を使った、デジタル印刷という方法もあります。

こちらはまだ一般的ではなく、加工出来る機械もそれほど普及しておりませんが、版下が必要無いので、小ロットでのテスト印刷に向いております。

反面、中ロットや大ロットになるとコストがかなり上がってしまうため、現在では小ロット向けの印刷方法となっています。

 

まだまだ。メインはグラビア印刷となっていますが、今後印刷機が普及してくれば、デジタル印刷が主となる可能性もあります。

そうなれば、現在、小ロットの為、商品と台紙を入れて、封入作業をしていても、台紙が必要ではなくなるので、資材代と合わせて、人件費が下がるので、トータルで見ると十分なメリットになる可能性があります。

 

OPP袋は無地でも十分に使える資材ですが、商品が溢れているなかで、いかに自社の商品の良さを伝えて、販売出来るかという部分に工夫されていると思いますが、パッケージが派手でなくても、この商品を使ってどんなお困りごとを解決出来るのか?

OPP袋の印刷を使ってアピールしてみませんか?

 

OPPとは

OPP (Oriented Polypropylene)の略称のことで頭文字を取ってOPPと表記されます。

配向ポリプロピレンと訳します。

基材となるフィルムを縦と横方向に伸ばして製造するため、このように呼ばれます。

延伸を行うことによってフィルムの機能を向上させ、無延伸のフィルムと比べて、耐寒耐性が向上します。

PPはナフサを原料としたプラスチックの一種でPP(ポリプロピレン)という名称で、国内では、PE(ポリエチレン)の次に使用料が多い一般的な素材です。

使用用途

家庭用品としての容器や、建築建設資材、スポーツ用品、繊維など、生活に関わるものを始め様々な用途に使用されています。

酸やアルカリなど多くの薬品に対して侵されないという耐薬品性に優れています。

ポリプロピレンの使用例

射出成型のプラスチック製品

加工が容易く、人体に影響が極めて少ないため、乳児用のお皿などにも使われています。

不織布

不織布は布という漢字が使われている事から、布製品と思いがちですが、実際にはプラスチックを糸状にしたもので、材質はPPです。

不織布は繊維になっているため空気を通すので、マスク等に使われています。

 

包装材料としてのPP

DM用袋や、商品を梱包している包装資材として使われています。

OPP袋自体は透明なので、中身を見せたい時には透明なままで使われていますが、印刷加工を施すことによって、商品の説明や使い方を表示出来ます。他との違いをアピールする事によって、商品の売り上げに貢献しています。

食品などでガスバリア性を高めたい場合はナイロンなどを貼り合わせ(ラミネート加工)フィルム単体では得られない機能を持たすことも出来ます。

環境への適応

プラスチックを燃やすと有害な物質が出るというのは間違いです。その昔、ダイオキシンが話題となりましたが、ダイオキシンは塩化ビニルを燃やすと発生します。

今でも、燃やすと環境に良くないと考えている方がいますが、単層のポリプロピレンを燃やしても、有毒なガスが発生するとはありません。

しかし、有害なガスが発生しないからと言ってむやみに燃やすこともCo2を増やす原因となります。

また昨今では海洋プラスチック問題も取り扱われることが多いですが、安定性があるため、どうしても分解までに時間がかかってしまい、本来のメリットがデメリットになってしまっています。

身近にあるOPPは本来であれば安価で安心して使う事ができるので、これからはリサイクルや、分解の速度が速い物を使いながらでも、私たちの暮らしを支えている素材となります。